老後の生活の考え方
まだ若い人にはピンとこないかもしれませんが、老後の生活のことを考えるのは非常に重要なことです。これを考えるとなると、とにかくあらゆる要素が入り混じってくることになります。
まずは「何処に住むか・誰と生活するか・どのようなレベルで暮らせるのか」ということが大切なポイントになるでしょう。
つまり「老後の生活設計(リタイアメントプランニング)」というわけですが、どうしても外せないのは「年金、貯蓄、資産運用」など、やはりお金にまつわる話に集中してしまいます。
ただそれはきわめて当然なことで、「どのように暮らのすか」ということでも、介護が必要になる場合も充分ありますし、介護は誰かするのか、などは非常に生活に密着したテーマです。これを外しての設計は考えられません。
基本的には夫婦だけでの生活をベースに考えることになるでしょうから、まずは二人でしっかり話し合い、より具体的にイメージして、それを共有するようにしたいものです。
転居も伴った老後設計などをすると、夫婦の価値観が違ってきて、最悪は別居してしまうケースもあります。60歳代でのリタイアが多いわけですが、それだと体力気力共にまだまだ充実しているので、自由な時間を使える生活パターンは、家族にも大変化をもたらします。この変化に上手に馴れないと、うつ病や主人在宅ストレス症候群になってしまう人も出てきます。
このようにお金以外のことについても、老後の暮らしのイメージはしっかり固めておく必要があるのです。